逃避行

映画・小説・舞台・音楽

箱推しは素敵な推し方。

箱推し。

アイドルに関していえば、

誰かを贔屓というよりメンバー全員、グループ全体が好き。

そんな意味を持つと思う。

 

 

BlockBもUNBもSixTONESも。

私は基本的にいつも箱推しだ。

贔屓にしているメンバーがいるとはいえ、

それ以上にグループの全体としての雰囲気、才能、バランスが好き。

一人一人の個性が輝いているけれど打ち消しあわず、

むしろ際立たせている。

メンバー同士の相性も良い。

絶妙なバランスで支え合っている。

偶然の奇跡と言いたいくらいだが、きっとこれは違う。

メンバーがお互いを理解しようとしているからだと私は考えている。

 

だけれどずっと全員が一緒はやはり難しい。

時間は変化をもたらす。

ずっと同じではいられない。

 

BlockBは2011年にデビューし、光も闇も見てきた。

そして一人も脱退せず、契約更新日まで続けてきた。

しかし、メンバーの一人のジコは個人事務所を設立した。

他のメンバーは再契約したが、BlockBの活動は中断。

今は個人活動をしていたり、軍隊に属していたり。

こういう時に私の熱狂の炎は灯火へと変わった。

それぞれを応援はしているし、頑張ってほしいなとは思う。

けれど熱心にソロ楽曲を聴いたり、出演しているテレビ番組を追ったりはしない。

まだBlockBという名前と形は残っている。

けれどグループの活動が見られないから、気持ちは収まっていく。

でもまだ気持ちが0になったわけじゃない。

昔の動画を漁ったりすることもたまにする。

だからファンをやめる。とまでは言えない。

完全体でもそうでなくても、グループが再起動したらまた盛り上がる自信があるから。

でももし気持ちが0になる時が来たら、

その時はきっと自分でも気づかないうちにそうなっているんだと思う。

 

UNBはそもそも期間限定のグループであったため、今はもう解散している。

それぞれは元々バラバラの事務所でグループに属しており、

テレビ番組で再起をかけてサバイバルに挑み、上位9名が選ばれた。

その間はものすごく熱狂的に好きだったし、動画も何度繰り返し見たことか。

今でもそのグループは大好きで今でも動画を見返す。

でも解散して、それぞれのメンバーが元いたグループに戻ったり、ソロでデビューしたりしてもあまり熱狂的にはなれなかった。

だから私は亡霊と化した。

気持ちが収まる前に消えたグループ。

熱狂的な気持ちが残ったまま去られると、未練が残る。

不完全燃焼。

もっと実力がいろんな人に認められてほしい。

だからこのままでは終われないという気持ち。けど終わらなきゃならない現実。

いつまでも亡霊のように楽しかった頃を思い出しては、気持ちが再燃する。

でももう存在しないから、グループとしての新しい姿は更新されないし、新情報もない。

ごくごく稀に、数人のメンバーが番組で共演して

やっとメンバー同士が話すのを見ることができる。

メンバーがインスタでツーショットを投稿して

やっとメンバー同士が連絡を取っている事を確認できる。

そんなレベルでも心が湧く。湧き上がる。

可能性は0にものすごく近いけれど、もし再結成が現実になったら、

大げさだけど、発狂するかもしれない。

好きという気持ちが収まらないし、その気持ちに終止符を打つことなんてできない。

成仏したい気持ちはあるけどやり方を知らないし、

成仏したくない気持ちも残っているから亡霊は浮遊し続けている。

 

 

SixTONESは最近熱狂的に好きになったグループ。

初めてジャニーズのグループに沼った。

今ものすごく盛り上がっているし、デビューしたばかりだから

”解散”、”グループ活動休止”、”脱退”

という言葉からは少し遠い存在にいるかもしれない。

けれど安全というわけでは決してない。

だから六人でいることを大切にしているメンバーの話を聞くと安心する。

2015年からグループとして活動し、掴んだデビュー。

たくさんメディア媒体に出てるし、関連記事も多い。

私は最近ファンになったひよっこだから多くを語れない。

だから沢山のファンが提供している情報や過去の映像で物語を知る。

6人の関係性や個人の在り方がこの5年で沢山変わったようだった。

良い方向に。

だから、またこの後の5年でも沢山変化すると思う。

それは良い方向かもしれないし、悪い方向かもしれない。

わからないけれど、どちらにせよ変化は訪れる。

グループの方向性や曲のスタイルかもしれない。

もしくはメンバー間の関係性などで、外野から見えない場合もある。

だけどそんな時、各メンバーがどんな選択をしようと、

私は”SixTONES”が好きなんだと思う。 

 

長くなったが、

抜けようと、グループが終わろうと、形が変化しようと、

そのグループのいる場所が好き。

そのグループの歩んできた道、物語が好き。

曲が好き。ステージが好き。関係性が好き。

そしてその才能に何度も惚れ、その魅力に何度もハマっていく。

何かが変わった時、ネガティブな気持ちや暗い気持ちは出てくるし、出てきた。

けど何故かグループを好きな気持ちは終わらない。

 

 

 

なんか未練がましいひっつき女みたいで嫌だけど、楽しいから問題ない。

と思っておこう。

 

 

 

 

 

うん。

 

 

 

ゆずりんごの蜜